講師のひとりごと

ある朝、営業の電話がかかってきました。
その声は元気がなく、けだるく、なれなれしい
やる気のない感じのセールスマンでした。

営業の電話はよくあることですが
忙しい時にこんな調子でかかってくると
何とかして早く電話を切りたくなるものです。

「間に合っているので必要ありません」と言うと
セールスマンは黙りこみ、一言も話さなくなりました。
電話を切ったあとでも、なんだか後味が悪く
思わずため息が…。(^^;)

不思議なことにその日の夕方、今度は別の
セールスマンから営業の電話がかかってきました。
その声は明るく、元気で、歯切れよく
丁寧な言葉づかいで、こちらも思わず笑顔になります。

電話って、すごい！
顔が見えない分だけ、声に全神経を集中するのでしょうか。
不思議なことに、まるで相手の表情や精神状態、人柄まで
伝わってくるのです。

おっと・・・怖い、怖い。みなさん、電話の応対にご用心。
わずか数分で人となり、生きざまを暴露することに・・・（笑）

電話を通して、発する言葉の波動が
こんなにも鮮明に相手に伝わる。
それは相手の気分までも変える力があるなんてすごいですね。
言葉の力を再認識です。

同じ言葉を発するにしても、声の調子だけで
ニュアンスが変わる。
つまるところ「コミュニケーション」がすべてなんですね。
相手に受け入れてほしいなら、
私はあなたが大好きです！という思いを込めて
話しかけることが大切なのだと思います。

またまた学ばせていただきました。
営業マンさん、ありがとうございます。(^^)